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イタリア語レッスン |
日本語でもOK
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どうですか? ぜんぜん難しくありませんね。語尾を単純に「-o」から「-i」に,「-a」から「-e」に変化させるだけで,単数形が複数形になることが分かると思います。当然ながら,読み方も「オ」から「イ」に,「ア」から「エ」に変わっていきます。 では,先ほどちょっと触れた「-e(エ)」で終わる名詞はどのように変化するかというと,この場合は性別を問わず常に「-i(イ)に変化します。この辺りがちょっと変わっていますね。例を見てみましょう。
以上のことを表にすると以下の通りとなります。イタリア語の複数形はけっこう単純な規則の上に成り立っていることが分かるはずです。
ちなみに,複数形のまま常に使われる名詞や,それとは逆に単数形のまま常に使われる名詞もあります。これは,いつも複数で存在しているような名詞や,複 数はない名詞あるいは数えられない名詞(不可算名詞)などです。ここでは,あまりくわしくは触れませんが,例をいくつか挙げておきます。 ■常に単数で使われる名詞 olio(オリオ:油),aqua(アクア:水),sole(ソーレ:太陽),sale(サーレ:塩) ■常に複数で使われる名詞 spaghetti(スパゲッティ:元は「spaghetto」),occhielli(オッキエッリ:眼鏡(グラスが2つあることから)) ■単数と複数が変わらない名詞 citta`(チッタ:街),caffe`(カフェ:コーヒー),radio(ラディオ:ラジオ) 定冠詞:男性は「il(イル)」女性は「la(ラ)」 ラテン語系の言語で名詞を扱う際に,もう一つやっかいな点があるとすれば,それは冠詞でしょう。英語なら定冠詞は「the」,不定冠詞は「a(an)」 で終わっていたものが,ラテン語系の言語では,そこに名詞自体と同じく性別と複数系の概念が混ざり込んでくるため,定冠詞は4つも存在します。これらの定 冠詞を名詞別に使い分けるのは,そういった概念を持たない日本人にとっては大変なことです。 でも,イタリア語は幸いなことに名詞の性や複数系が語尾の音でたいていは判断できるようになっているので,それにあった定冠詞を探すのは実はそれほど大 変ではありません。声に出してみると分かりますが,イタリア語という言語は非常に音的に分かりやすい構造の言語なのです。 それでは定冠詞の付いた名詞の例を見てみましょう。 ●男性名詞 il mondo(イル・モンド:世界),il teatro(イル・テアトロ:劇場),il vino(イル・ヴィーノ:ワイン),il sole(イル・ソーレ:太陽) ●女性名詞 la casa(ラ・カーザ:家),la pizza(ラ・ピッツァ:ピザ),la donna(ラ・ドンナ:女性),la notte(ラ・ノッテ:夜) 口に出して読んでみてください。何となくなじみやすいフレーズだと思いませんか? このようにイタリア語の定冠詞は,男性なら「il(イル)」女性なら「la(ラ)」が名詞の前に付きますが,ひとつひとつ覚えていくよりは音的に何度も発音して身に付けてしまうほうが早いです。たとえば,男性名詞なら「イル・〜(オ)」,女性なら「ラ・〜(ア)」というパターンで覚えてしまえば,まず80%くらいはマスターしたも同然です。 あとは,男性・女性の別のあいまいな,語尾が「-e(エ」で終わる名詞ですが,これに関してはむしろ定冠詞とペアで覚えたほうが男性・女性の区別が付き やすくなるので,必ずペアで口に出して覚えるようにしましょう。そうすることで,名詞の性なんて自然と覚えてしまうものです。例を見てみましょう。 ●男性名詞 il mare(イル・マーレ:海),il pane(イル・パーネ:パン),il ponte(イル・ポンテ:橋) ●女性名詞 la notte(ラ・ノッテ:夜),la stazione(ラ・スタツィオーネ:駅),la nave(ラ・ナーヴェ:船) 要は「習うより慣れろ」で,定冠詞ごと口に出して発音して覚えてしまえば,それほど悩むことはないということです。 定冠詞の複数系は「i(イ)」と「le(レ)」 定冠詞は男性名詞の場合は「il」,女性名詞の場合は「la」であることは分かったかと思いますが,これは単数の名詞に付く場合のみの話。名詞が複数に なったときには,これまた違う定冠詞が名詞の間に付くのです。とは言っても,そんなに難しく考えることはありません。単純に次のように変化させるだけなの ですから。 男性名詞:「il(イル)」を「i(イ)」に 女性名詞:「la(ラ)」を「le(レ)」に これだけで終わりです。複数名詞に付く定冠詞は,男性が「i(イ)」,女性が「le(レ)」となります。これも音を追っていくととても分かりやすいので,例を見てみましょう。 ●男性名詞 i capelli(イ・カペッリ:髪の毛),i fratelli(イ・フラテッリ:兄弟たち),i amici(イ・アミーチ:友だち) ●女性名詞 le strade(レ・ストラーデ:道たち),le macchine(レ・マッキネ:車たち),le amiche(レ・アミーケ:女友だち) ここまで発音してきて何かに気づきませんか? そう,定冠詞の複数形はそのまま名詞の複数形の語尾と音が一致しているのです。たとえば,男性複数の定冠詞「イ」で始まる名詞は語尾が必ず「-イ」という母音で終わっており,女性複数の定冠詞「レ」で始まる名詞は語尾がやはり「-エ」の母音で終わっています。音にしてみれば,男性複数の定冠詞+名詞は「イ・〜イ」,女性複数は「レ・〜エ」という音になっているはすです。これは,女性単数の「la(ラ)」でも同じことが言えます(女性名詞の語尾の母音は「-ア」)。 つまり,イタリア語では男性単数の「il(イル)」意外は,定冠詞と名詞の音が一致するようになっているの で,非常に音的に覚えやすいのです。ある意味では,こうした単純な言葉の組み合わせだけでもすでに韻を踏んでいるということもできます。イタリア語という 言葉が,とても詩になりやすい美しいリズムを持った言葉だということがこれだけ見ても分かると思います。こうした美しいリズムを持ったイタリア語ですの で,とにかく音に出して覚えることです。そうすれば,イタリア語は驚くほど簡単だということに気づくはずです。 前に出てきた名詞の変化に今度は定冠詞を付けて変化させてみましょう。
(「-e」で終わる女性名詞だけはちょっと音的には例外です) このように,定冠詞と名詞の結び付きはかなり密接なので,音から覚えてしまうといいでしょう。とりあえず,これまでのところの定冠詞を表にまとめておきます。 ■定冠詞と名詞の性・数の関係
「s+子音」と「z」などの前では「il」は「lo(ロ)」になる イタリア語の定冠詞は男性が「il」,女性が「la」であることはすでに見てきました。しかし,実はもう一つだけ別の定冠詞があるのです。それが「lo(ロ)」です。 でも,この「lo」は,ちょっと特殊な存在で,常に使われるわけではありません。ですから,あくまでイタリア語の基本は「il」と「la」なのです。では,どういうときにこの「lo」を使うかと言うと,それは次の2パターンしかありません。 ・「s」で始まり,次に子音が来る男性名詞 ・「z」「gn」「ps」「pn」「x」で始まる男性名詞 ちょっとややこしいかもしれませんが,「gn」や「ps」「pn」「x」で始まる名詞というのはほとどないので,「s」か「z」で始まる男性名詞が出てきたら「il」を「lo」に変える場合があると覚えておきましょう。特に「z」で始まる男性名詞というのは比較的分かりやすいですが「s +子音」というのは,ちょっと分かりにくいかもしれません。ただし,これも要するに音の問題なので,実際に音を出したほうが理解しやすいでしょう。例を見てみます。 ■s+子音で始まる男性名詞 lo sconto(ロ・スコント:値下げ)・・・s+c lo studente(ロ・ストゥデンテ:学生)・・・s+t ■zで始まる男性名詞 lo zio(ロ・ツィオ:おじさん) lo zaino(ロ・ザイノ:リュックサック) 「z」で始まる単語はもう決まりごとのようにして覚えるとして,「s」で始まる名詞は結構多いはずです。でも,このように音にしてみると「ロ・ストゥ」 とか「ロ・スクゥ」といったパターンにおいてのみ「lo」が使われるということが分かってくると思います。何度か音に出して発音してみてください。その後 で今度は「il(イル)」を付けて「sconto」や「studente」を発音してみてください。「il sconto(イル・スコント)」や「il studente(イル・ストゥデンテ)」が何となく発音しづらいなと思ったらしめたもの。この違和感が大事なのです。 これを語学的に解説すると「子音の衝突」と いうことになります。「st」や「sc」などの二重子音が頭に来る名詞に,「il(イル)」というこれまた子音で終わっている定冠詞がくっつくと,定冠詞 と名詞の間に「il sc...(lsc)」や「il st...(lst)」などのように子音が3つも並んでしまうことになってしまいます。三重子音というのはヨーロッパの言語ではとかく嫌われる(というよ り発音しづらい)ので,こうした場合にはほかの言葉で代用するか,あるいは長い歴史の中で音がなくなってしまったりするのです。フランス語などは子音の衝 突を徐々になくしていった音が多いのですが,イタリア語では「lo」に置き換えることによって子音の衝突を防いだということになるでしょう。 ちょっと難しいことのように聞こえるかもしれませんが,こういうものは原理を知ったほうがすんなり体に入ってくるものです。いろいろ音に出して覚えてしまいましょう。 「lo(ロ)」の複数形は「gli(リィ)」 さて,この「lo」ですが,複数形というのもまた存在します。これが「gli(リィ)」です。一見すると「グリ」と読み そうですが,この場合は「g」は発音されません。ただし,この音はちょっと発音にコツがあって「ギ」と「リ」の間くらいの音を出すといいと言われていま す。日本人にはやや難しいですが,口を横に開いて「ギィ」という音の形を作りつつ「リィ」という音を発音するとうまく発音できます。例を見てみます。
最後に一句「定冠詞,母音の前では「l'(エッレ)」になる」 と,ここまで見てくればイタリア語の定冠詞はおしまいなのですが,最後に綴り字や音の関係上,定冠詞が名詞にくっついてしまう場合があります。それは,定冠詞の付く名詞が母音で始まっている場合です。このような場合には,定冠詞は「il」や「la」の形をとらず,すべて「l'」という形になって,後の名詞とくっついてしまいます。ただし、複数形の「i」や「le」の場合は変化しません(2005/4/3修正しました。すみません)。例を見てみましょう。
このように,母音で始まる名詞の前では,単数形の場合、男性・女性のいかんを問わず,すべて定冠詞は「l'」になって,名詞とくっつきます。綴り字だけ でなく,音も「アイウエオ」から「ラリルレロ」の音に変化してしまうので,ちょっと聞いた感じでは何の名詞を言っているのかわかりづらくなってしまうこと があります(カタカナで表記するとまったく違った名詞のようになってしまいますね)。最初はとまどうかもしれませんが,イタリア語に慣れ親しんでくるうち に,この「l'」の付いた音にも慣れてくるかと思いますので,今の段階では取りあえず知識として覚えておく程度で十分でしょう。 さあ,これで,イタリア語の定冠詞はすべてです。いろいろ書いてしまったので,かえってごちゃごちゃしてしまったかもしれませんが,これを表にしてまとめると以下のようになります。 ●イタリア語の定冠詞の種類
この表のうち,あくまでも重要なのは男性名詞なら「il」あるいは「i」,女性名詞なら「la」あるいは「le」です。あとは,例外という感じで覚えておいたほうがすっきり覚えやすくなるはずです。 不定冠詞,男性なら「un(ウン)」,女性なら「una(ウナ)」 この章の最後に不定冠詞を見てみましょう。不定冠詞というのは,英語で言えば「a(ア)」とか「an(アン)」という,あの冠詞です。形としては数字の 「1」と同じなので「1つの」とか訳されたりもしますが,「1つの」というよりは,定冠詞を付けるほどではないような場合や,単にその名詞全般について呼 ぶ場合などに軽く添えられるといった感じの使われ方をする冠詞です。基本的には「1」の変形なので,もちろん複数の名詞には付きません。 イタリア語では「1」のことを「uno(ウノ)」と呼びますが,不定冠詞はこれを変化させたもので,男性形なら「un(ウン)」,女性形なら「una(ウナ)」となります。例を見てみましょう。
ただし,この不定冠詞にも例外があります。先ほど定冠詞のところで「s+子音」や「z」などで始まる名詞の前では「lo」に変化すると言いましたが,不定冠詞の場合もこの場合は「uno(ウノ)」と変化します。また,母音で始まる名詞に関しては,女性名詞に付く場合は「un'(ウン)」と変化します。例を見てみます。
不定冠詞の付く場合と定冠詞の付く場合をどこで見極めるかというのは,とても難しいことなのでここでは触れません。とりあえず,今のところはこういった冠詞があって,こういうふうに変化するんだということだけ何となく知っていればいいのです。
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